スマートフォンに近年取り入れられているQi(チー)という技術を使った、ワイヤレス充電(無線充電)。ワイヤレス充電は、ケーブルの抜き差しが不要で、スマートフォンを乗せるだけで充電ができるとても便利な機能。一度これに慣れてしまうともうケーブルを挿して充電する形式には戻れないほど。
ただし、ワイヤレス充電にはネックな部分もあります。それはしっかりと台の上に乗っていないと充電されないということ。ちょっとでもずれてしまったり、台の間に干渉するものがあったり、距離が離れていると充電されません。
一般的なスマートフォンを保護するケースは、ケースを取り付けたままケーブルの抜き差しができるように設計されているものが多いですが、ワイヤレス充電を意識したケースはほとんどありません。そこで、ケースを取り付けたままワイヤレス充電ができるのかどうか、検証してみたいと思います。
実験で使用するスマートフォンケースは、ミヨシのケースを使いたいと思います。
まず一つ目は、柔らかい素材のTPUケース(IPC-TP03)。こちらはワイヤレス充電に対応したiPhone8対応サイズですが、果たしてワイヤレスで充電することはできるのでしょうか。見た目も透明で透けているのでこちらはなんとなくいけそうな予感…!
※ただしこちらの商品は、廃盤商品になります。
そして、もう一つは手帳型のタイプのポリウレタンケース(IPC-NB01)。こちらの商品はiPhone7用に作られたケースですが、iPhone8でもお使いいただくことができるのでこちらも試してみます。中にインナーケースが付属されていて、背面と充電器の間に2枚挟むことになり、ちょっと厳しそうな印象です。
果たしてそれぞれ、充電できるのでしょうか。
ちなみに、どちらもiPhone用のケースとなりますので、今回はiPhone8を使用して検証しています。
まずは、TPUケースから。
ワイヤレス充電器のランプが、現在は赤いランプが点いていますが、これが青いランプになれば充電されていることになります。
それでは、さっそく乗せて充電を試してみます。
なんと、期待通りに充電が始まりました!
ケースを付けていない状態と変わらない反応です。しばらく使ってみましたが、なんの問題もなく充電されているので大丈夫そうです。
続いては手帳型ケース。
内側にポリカーボネート製のインナーケースが取り付けられているのと、このインナーケースと手帳部分を取り付けるために磁石が埋め込まれているので、このあたりは非常にネックになりそうな予感です。
それでは、乗せてみましょう。
赤いランプから変わらず!
残念ながら、手帳型ケースでは充電不可という結果となりました。
ちなみに、インナーケースが問題かも?ということで、これを外しても試してみましょう。
ですが、手帳のみで試してもやはり充電はされず!ポリウレタンという素材と相性が悪いのかもしれません。
さらに、磁石が埋め込まれているせいか、赤いランプに変わったり、青いランプに変わったりと、おかしな挙動になってしまいました。
それでは、内蔵のインナーケースのみだとどうでしょう?
こちらも試してみたところ、これでも充電はされず!ポリカーボネートの素材とも相性悪いのかもしれません。
現時点では、これが大丈夫これがだめというのはなんとも言い切れない部分はあるのですが、素材によって使える使えないはありそうです。また厚さも関係しているので、ワイヤレス充電は影響を受けやすいと考えていただいた方がいいかもしれません。ワイヤレス充電する際は、ケース選びにも気を使いたいところですね。参考にしていただければと思います。
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