スマートフォンの中には、万が一水に濡らしても大丈夫な防水機能、塵やホコリによる故障を防ぐ防塵機能が備わっているものがあります。毎日肌身離さず持ち歩く携帯電話だからこそ、水や汚れによる故障は切っても切り離せません。
そんな心配を解消してくれる「防水機能」や「防塵機能」ですが、これらの機能はどの程度の水や汚れを防いでくれるのか、機種によって差はあるのか、何を基準にして選べばいいかまとめてみました。
防水・防塵性能を表すのは、IP〇〇
スマートフォンの仕様書の防水や防塵性能の部分を確認すると、「IP〇〇」といった数値が書かれています。これは、性能の等級を表したもので、この数値を見るとどの程度の性能があるかが分かります。
例えば、iPhone8の場合「IEC規格60529にもとづくIP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)」との表記がなされており、IP67だということが分かります。
このIPの後に付いている2桁の数字は、最初の数字が防塵性能の等級を指し、後の数字が防水等級を指しているので、防塵は「6」、防水は「7」ということになります。つまり、iPhone8は、あらゆる固形物の侵入を防ぎ、一定時間であれば水の中に入れても大丈夫な防水性があることが分かります。
数値の詳しい説明は、以下の表を参考にしてみてください。
防塵性能
等級 | 性能 |
---|---|
0 | 特に保護がされていない |
1 | 直径50mm以上の固形物に対して保護する |
2 | 直径12.5mm以上の固形物に対して保護する |
3 | 直径2.5mm以上の固形物に対して保護する |
4 | 直径1.0mm以上の固形物に対して保護する |
5 | 粉塵に対して保護する |
6 | 粉塵など全ての固形物に対して保護する |
防水性能
等級 | 性能 |
---|---|
0 | 特に保護がされていない |
1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない。 |
3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない |
5 | いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が入らない |
6 | 定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない |
7 | 定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない |
8 | 指定圧力の水中に常時没して使用できる |
数値は注意も必要です
ここで注意したいのは、この数値はあくまで目安であるということ。実際に検証テストが行われて決められた数値ですが、あくまで目安となります。雨に濡れた場合、海で海水に浸かった場合、お風呂のお湯に浸かった場合など、一言で防水といっても状況は様々で、その全てをカバーしてくれるものではありませんし、あくまで水やホコリを防いでくれるためのものであって、水の中や特殊な環境で使えるというものではありません。その点は、注意が必要です。
特殊な環境下でどうしても使いたい方には
水の中でどうしても使いたい、ホコリや塵が舞うような特殊な環境で使う必要がある、そんな方には防水や防塵機能を持ったケースをお使いいただくのもおすすめです。ミヨシから発売させていただいている防水ケースは、iPad mini用になりますが、防水性能は最高値のなんとIPX8!(Xは検査省略記号)
60分程度水深1mの水中に浸けても浸水しないので、防水機能がないスマートフォンをお風呂やキッチンで使いたい場合におすすめです。防水機能が付いたスマートフォンと併用していただくとなお安心かと思います。
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